これは興味深い社会実験になりそうな予感がします。福祉国家としてお馴染みのフィンランドが、世界で初めてベーシックインカムを導入するそうです。
実施されればフィンランド国民には毎月11万円が無課税で支給されます。その一方で、社会保障が停止されるとのこと。
政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされる額の現金を無条件で定期的に支給するベーシックインカム制度。社会保障の問題を考える際によく引き合いに出される制度ですが、北欧の福祉国家として高い評価を受けているフィンランドが世界で初めて国として導入することを決定しました。
フィンランド政府は全ての国民に分け隔てなく毎月800ユーロ(約11万円、年間では約130万円)を無課税で支給することを検討。この制度には国民の69%が賛成しています。
▼フィンランドが世界初のベーシックインカムを導入決定 毎月11万円支給
世界は初めてとなるフィンランドのベーシックインカムの導入ですが、これが成功すれば他の国も導入するところが出てきても不思議ではありません。
また、このニュースを受けてネットの皆さんがざわついているようです。
フィンランドのベーシックインカム導入に対するネットの反応
ベーシックインカムとかいろいろと理由をつけてはいるけど、ようするに福祉という巨大なリソースを必要する行政の打ち切りである。巨大なリソースを打ち切る代わりに等しく平等(に見える)給付措置を据える。差し引きで大黒字になる。フィンランドも社会保障予算が厳しいんだなぁと
— 海寺@喪中 (@a_hibernant) 2015, 12月 8
フィンランドでベーシックインカムとか羨ましい。昔から移住したかったけれどちょっと強くなってきたな — tk_pikapu (@t_kwitter) 2015, 12月 8
フィンランドでベーシックインカムかぁ…… 社会保障の類一式を現金支給にするって認識であってるのかね? もしそうなら興味深いけど、色々と怖いわ 教育制度も変わるなら、今まで世界トップレベルだった「学力」がこれからどうなるのか見てみたい
— ダーリン(イカ) (@daridari4416) 2015, 12月 8
北欧は社会政策が行き届いており税の高い「大きな政府」であるという特徴がある 今回フィンランドが導入したベーシックインカム制度は社会保障型の社会とは真逆の「小さな政府」の極みとも言える施策だ スカンジナビア半島は経済学としては目が離せないな — ドン引きGメン (@gansotwi) 2015, 12月 8
フィンランド、ベーシックインカムかぁ。 他の社会福祉支給は停止ってのが引っかかる。 いや…やりくりヘタでダメな人だと逆に辛くなっちゃったりして…ってコト。
— MIYAJIMA Design (@miyajima_design) 2015, 12月 8
日本でも「生活保護以外、すべての福祉を廃止したらどう?」という意見も
生活保護以外、すべての福祉を廃止したらどう? – Chikirinの日記
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